1.分譲地と宅地の違い
分譲地とは、不動産業者などが広い土地を買い上げいくつかの区画に分けて販売する土地のことです。
宅地とは建物を建てるための土地のことです。
登記簿上の地目の一つであり、人でいうと住民票のようなものになります。
登記にはその土地の利用状況が記されており、宅地は「家を建てることができる土地」のことを言います。
分譲地は、当然家を建てるための土地ですから、「宅地の一つ」と言えるかもしれません。
どちらも家を建てることができる土地ですが、大きな違いは水道やガスなどのライフラインが整備されているかどうかです。
分譲地はライフラインが整備されており、諸費用が明確な状態で販売されていることが多く、
その場合は土地を整備するための追加費用がかかりません。
一方、宅地は必ずしもそういった整備がされているわけではありません。
整備がされていない宅地に家を建てる場合は、自分でお金を払って引き込む必要があります。
ライフラインの整備がされていない宅地に家を建てる場合はこのような費用が必要になってしまうので、
金額等しっかりと確認することが大切です。
2.「建築条件のない宅地」
「建築条件のない宅地」とは、決められた建設会社で家を建てるなどの決まりがない宅地のことで、
自分の好みの施工会社で注文住宅を建築することができます。
一番のメリットはやはり好きなだけ悩みながら、一からマイホームをつくりあげていくことではないでしょうか。
「建築条件付き宅地」で建物を建築する際よりも時間的な余裕がある場合が多いです。
注文住宅は住宅が完成するまでの間に土地の購入代金の支払いなどが発生します。
その支払いの際に「つなぎ融資」といわれるローンを利用される方が多くいらっしゃいます。
住宅ローンは住宅が完成してからでなければ借りられませんが、注文住宅の場合は土地の購入代金や
工事着工金など住宅の完成前に支払いをしなければならない費用がいくつかあります。
そういった支払いをする際に利用されているのが「つなぎ融資」です。
「つなぎ融資」は住宅ローンに比べ金利が高かったり、金融機関によっては取扱いをしていない場合があります。
ご利用を検討している金融機関がある場合は事前に確認をしてみましょう。
また、「建築条件のない宅地」を購入する際に気を付けたいのが、その土地の売買を行う際に、
土地を所有している「売主」から直接購入するのか、
それとも売主と買主である自分の間で仲立ちをしてくれる「仲介業者」をいれるかということです。
注文住宅をお考えで、土地探しをしている際に「売主」や「仲介」という言葉を
目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
支払うお金に差が出てきますので必ず確認をしましょう。
「仲介業者」は売主と買主の間に立ち、それぞれの手続きやサポートしてくれます。
仲介業者は不動産会社(売主)の垣根を越えていろいろな土地を紹介しサポートもしてくれますが、
その費用として「仲介手数料」を支払うことになりますので注意が必要です。
3.「建築条件付き宅地」
分譲地の多くは、家を建てる際の施工会社が決められている場合があります。
それを「建築条件付き宅地」と言います。決められた期間内に決められた施工会社を利用し、
建物を建てる約束のもと売買される土地になります。
自社の設計プランのなかから選ぶことになるため、最初からある程度の間取りや設備などが決まっている場合があります。
施工会社によっては間取りや設備などの設計に融通が利く場合もありますので施工会社選びも大切になります。
4.川﨑ハウジングの分譲宅地について
川﨑ハウジングの分譲宅地は「建築条件付き」になります。
「条件」は「川﨑ハウジングに施工を依頼すること」と
「一定期間内に間取りや仕様を決め、川﨑ハウジングと契約を結ぶこと」の2つがあります。
また、川﨑ハウジングでは土地の購入代金や工事着工金など住宅の完成前に「つなぎ融資」での支払いが発生せず、
住宅ローンにて支払いが可能なのでその分の手続等の手間を減らすことができます。
地盤分譲地の販売開始時点で全区画の地盤調査も調査完了済みになっています。
建物を支える力、支持力の有無など、地盤の強度を調べます。
地盤解析の結果に基づき、支持力のない場合には補強を行い、地盤によっては地盤にあった改良を行います。
5.土地の境界を確認しましょう
分譲地は2区画以上の宅地が造成されたものです。
必ず分譲地内のお隣さんとの境界が出てきます。
お隣との土地の境界にはブロック塀やフェンス、
境界の折れ点に境界プレートが設置されていることが多いかと思います。
新しい分譲地では、造成の段階で境界ブロックやフェンス工事がなされた状態で販売されることもありますし、
何もない状態で販売されることもあります。
お隣さんとのトラブル防止のためにも必ず確認をしましょう。
6.道路の位置、状態を確認しましょう
土地の境界確認と一緒に、道路の確認も大切です。
道路はどの方角に面しているか、分譲地では区画それぞれ異なりますので、
日当たりや間取りもまた異なります。
ご存じの方も多くいらっしゃるかと思いますが南側道路の区画は、
日当たりが良好なため人気があります。
部屋を南側に設計して建てられた「全室南向き」や「全居室南向き」物件は、
多くの不動産会社がアピールポイントとして明記しています。
南側道路は日当たりを気にされている方にはメリットとなりますね。
しかしデメリットもあり、南向きは人気が高いため同じ分譲地内やマンションなどでもほかの方角の区画や部屋に比べて、
価格や家賃が高く設定されている場合があります。
他にも夏場は冷房が効きにくい、南側に道路があることで通行人からの視線が気になりやすいということもあるでしょう。
「家の中の様子が外から見えるため常時カーテンを閉める必要がある」
「南側にベランダを設けた場合は洗濯物が外から見える」
など暮らして、初めて実感するデメリットもあります。
住宅を建てた後の生活をイメージし施工会社や不動産会社はもちろん、
ご親戚やご友人などにも相談してみましょう。
また、分譲地に隣接する道路は利便性の良いものに越したことはないです。
歩きやすさ・凹凸などの舗装状態を確認するようにしましょう。
特に、子育て世帯の場合は、ベビーカーを押す際や小さなお子様と一緒に歩く際、
女性がヒール等で歩く場合を想定して、なるべくフラットな舗装の道路を選ぶことがおすすめです。
道路の幅は広いほど車の出し入れもしやすい反面、車の通行量が多くなることも想定されますので
小さいお子様がいらっしゃったりペットと一緒に暮らしているご家庭は飛び出しなどへの注意が必要になります。